環境専門委員会
【2016年度】紡糸機部品の自動洗浄装置導入によるVOC排出量削減
改善内容
紡糸装置の部品洗浄工程を手作業から自動化する事になり、これを契機として使用している溶剤NPA(ノルマルプロピルアルコール)もVOC以外の物質に変更して排出量の削減を行った。自動洗浄装置で使用する溶剤の検討を行う際には、部品洗浄の質を下げずに洗浄効果のある溶剤について様々なもので試行錯誤して選定を行った。
選定した溶剤は揮発性が高く、PRTR法に該当する物質(臭素系)であった事から、大気への排出影響も考慮して洗浄装置を密閉式の設備に使用を変え、何度も実験を繰り返して導入に至った。
改善前
部品を分解後、汚れを拭き取り洗浄剤に浸けて超音波洗浄を行い、微細な部分の汚れを除去していた。洗浄後、部品を組み立てて作業終了。(所要時間約30分)
改善後
部品を分解せずに自動洗浄装置にセットしスタートボタンを押すだけで洗浄できるようになった。(所要時間5分)
改善効果
投資金額:改造費+電気工事費 800千円
自動洗浄機導入による工数などの効果金額:3,700千円
環境に関する効果:NPAを180L/月購入していた。自動洗浄装置導入によりOL/月になった。 揮発性の洗浄液の廃液に関して、密封容器に回収しバッチ処理するため大気への排出無し。