EM電線・ケーブルQ&A

近年、地球環境保全の動きが世界規模で進行しており、産業界へも急速に広がっている。中でも、産業廃棄物の環境汚染やその処理問題は、解決が急務とされる重要課題の一つである。この流れの中で、電線各社によって、電線・ケーブルが廃棄処理されたときに環境に与える影響を抑え、鉛やハロゲンを含まず、耐燃性を有し、リサイクルし易い材料で構成された「EM電線・ケーブル」が開発され、汎用的に使用されている主な電線・ケーブルについては、日本工業規格(JIS)が制定されている。更に、最近では、建設・電販用途のみならず、キャブタイヤケーブルやコードにまで品種が拡大している。

EM電線・ケーブルに関する情報としては、当工業会で発行しているカタログや技術資料、電線各社の発行する技術資料や専門誌に発表されている記事など多数存在する。しかしながら、ユーザーにとって疑問となる事項が記載されていない場合も多く、EM電線・ケーブルを理解するに当たり、充分な情報提供となっていない可能性がある。

そこで、本資料は、EM電線・ケーブルを製造する側が、ユーザーの立場にたって、EM電線・ケーブルに関する疑問について細かな事項まで含めて、Q&A形式で項目別にわかりやすくまとめたものである。

なお、掲載内容は、環境技術委員会 環境配慮設計小委員会にて審議されたものである。

本資料が、EM電線・ケーブルの普及の一助となれば幸いである。

 

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